― ONE LOVE ―
千春は、ツトムがバイセクシャルである事実をある程度受け入れた上で、ある答えを導き出した。
【千春の心】
…それって、
…浮気じゃん!!
…てか、二股されてんじゃん私!…ちょっと、可笑しな展開にはなってるけど、私の勘は的中してる!危うく、その真相を見逃すとこだった…。
千春は、何か変な気分を感じつつ、トイレから出て、小走りでツトムのいる場所に戻り、その気持ちをぶつけた。
『ねぇっ!!ゲイだかバイだか知らないけど、結局ツトムは私に嘘ついて、浮気してたって事じゃない!!そうでしょ!』
千春の勢いにおされたツトムの表情が、一瞬崩れた。
しかし、すぐ立て直し、
―自分がバイだと気付いた時に混乱した事
―バイセクシャルやゲイ、レズビアンやジェンダーなどに対する、非情な社会全体の態度に憤りを感じている事
―世間の目を気にして、テツオの事を千春に話せなかった事
―そして、この事実を千春に話そおうと苦渋の決断をした事を、切実に話した。
「人ば愛する事は素晴らしか事けど、”同性やけん”って言うて、それば胸張って言えん事がどれだけ辛かか…。でも…浮気しとった事は謝るけん。千春には悪か事ばしてしまったばい…。」
【千春の心】
…うわぁ。…この空気ヤだなぁ。ツトムの気持ちも分かんない事もないけど。私は私で傷ついたし…。
『って事は…。私達、お別れかな?!』
「…もう二年も付き合っとるけん、この事ば話して、千春に変な目で見られるのが怖かったとけど……。そうやね……、俺は今、テツオば愛しとっけん!」
【千春の心】
…なんか変な感じだけど、ツトムは今、テツオくんを愛してる…。…まだなんか心に引っかかってる部分はあるけど……
愛に形なんてないんだよね…
【千春の心】
…それって、
…浮気じゃん!!
…てか、二股されてんじゃん私!…ちょっと、可笑しな展開にはなってるけど、私の勘は的中してる!危うく、その真相を見逃すとこだった…。
千春は、何か変な気分を感じつつ、トイレから出て、小走りでツトムのいる場所に戻り、その気持ちをぶつけた。
『ねぇっ!!ゲイだかバイだか知らないけど、結局ツトムは私に嘘ついて、浮気してたって事じゃない!!そうでしょ!』
千春の勢いにおされたツトムの表情が、一瞬崩れた。
しかし、すぐ立て直し、
―自分がバイだと気付いた時に混乱した事
―バイセクシャルやゲイ、レズビアンやジェンダーなどに対する、非情な社会全体の態度に憤りを感じている事
―世間の目を気にして、テツオの事を千春に話せなかった事
―そして、この事実を千春に話そおうと苦渋の決断をした事を、切実に話した。
「人ば愛する事は素晴らしか事けど、”同性やけん”って言うて、それば胸張って言えん事がどれだけ辛かか…。でも…浮気しとった事は謝るけん。千春には悪か事ばしてしまったばい…。」
【千春の心】
…うわぁ。…この空気ヤだなぁ。ツトムの気持ちも分かんない事もないけど。私は私で傷ついたし…。
『って事は…。私達、お別れかな?!』
「…もう二年も付き合っとるけん、この事ば話して、千春に変な目で見られるのが怖かったとけど……。そうやね……、俺は今、テツオば愛しとっけん!」
【千春の心】
…なんか変な感じだけど、ツトムは今、テツオくんを愛してる…。…まだなんか心に引っかかってる部分はあるけど……
愛に形なんてないんだよね…