華〜ハナ〜Ⅱ【完】
侑希の力
次の日。
学校に行くと、なんだか慌ただしかった。
朝のうちはまだマシで、昼を過ぎるといよいよ騒がしい。
なんだろう、と思っていると、周りに桜華の関係者がいないことに気づいた。
幹部のみんなはもちろん、下っ端と言われる、この学校には3人ほどしかいない人もだ。
「どうしたのかしら…?」
その理由は、昼休みになると分かった。
私は昼休み、いつものように使われていない空き教室に向かった。
だけど。
そこには沢山の人だかり。
特に女の子。