華〜ハナ〜Ⅱ【完】



段々と上に上がっていくと、上から三番目のところにその墓があった。


なんだか、薄汚れている。




まあ、掃除が仕事なんだから頷ける。



だけど、どうして誰かが来た形跡が全くないのだろう。





私と同い年の女の子なら、友達だって沢山いただろうに。



それに、普通は親が来るものなんでしょう?




よく、分からないわね。






私はそう割り切って掃除を開始した。





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