華〜ハナ〜Ⅱ【完】




振り返ると、そこには普通のおばさん。



「そ…うですけど。」

「ああ、よかった。先生がね、探していらっしゃったわ。」

「なんで…ですか?」

「ルカちゃん、って言う子がどこかへ行ってしまったらしいわよ…」





おばさんの言葉を聞き終わらないうちに、駆け出した。




どっかに、行った?


あんなに細い体で?



いったい、どこにいけるって言うんだよ!





行く当てもなく、ただただ走った。






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