華〜ハナ〜Ⅱ【完】
「それに、李玖のせいで死んだなんて、ルカさんは思ってないと思うわ。」
「は…?」
「私だったら、思わないわ。」
「………。」
「…分かってるんじゃない?ルカさんは、幸せだったのよ。」
「でも、」
「ねえ李玖、ルカさんが、辛そうだった時はあった?」
「…あったさ。」
「じゃあ、それはルカさんを苦しめてた?」
「そんなの!」
分からないじゃないか、李玖はそう言いたいんだろう。
「…李玖、冷たい言い方かもしれないけど、聞いて。」
「ああ…」