華〜ハナ〜Ⅱ【完】
「ね、蓮。今日はもう帰ろう?」
淋しそうな楓がそう言ってきて、俺達は家に帰ることにした。
下のヤツらは城にある部屋のどこかで寝るだろう。
「じゃあね。」
「んじゃ〜な〜!」
「…また明日。」
三人はそう言って去っていき、俺も比較的小さい方のバイクで帰った。
ガチャッ…
「蓮?おかえり。」
家に入ると、幼い高めの声。
「柚か…」
柚は昨日から俺の家に泊まっていた。
暴走には連れていけないし、その間一人で城に居させる訳にもいかないからだ。
「柚、早く寝ろよ?もう3時だ……」
柚は「うん」と答え、ベッドルームに入っていった。