華〜ハナ〜Ⅱ【完】
俺も手早く寝る準備をし、早くベッドに潜った。
そして浅い眠りにつく。
考えることは侑希のことばかり。
夢にも出てきたような気がする…
次の日は、メールの着信音で目が覚めた。
―行かない―
それだけかかれたメール。
…侑希だ。
「はぁ………」
どうしたら侑希のことを知れるのか。
“私はあなたたちとは違う”
そう言ったときの侑希の目が忘れられない。
感情が読み取れない……
「侑希………」
こんなに、一人の人間のことだけを考えているのは初めてだ。