華〜ハナ〜Ⅱ【完】
「ねぇ蓮、侑希は?」
「…来ねぇって。」
「そっかぁ〜………」
ソファに座る。
隣には不満げな結都がいる。
「…侑希に、会う。」
「は?」
急にそんなことを言い出したものだから、俺はかなり気の抜けた声を出してしまった。
結都、なに言ってんだ?
「家、どこだ?」
まじで、行くつもりなのか?
つか、侑希の家は俺だけが知ってたのに…
「結都ずりぃ!!俺も行きてぇ!!」
ソファのクッションをバフバフと叩きながら、李玖が言う。
「それなら俺も行くしっ!!!」
身を乗り出して、楓が言うし…
「じゃあ俺もじゃない?」
笑いながら嘉が言う…
まじか?