まあるい固体の上で【詩集】
境界線
時の境界線があるとして
線からこっちが中学生で
こっちが高校生だよ
って看板が立ってたとしても
気持ちや心が乗り越える境界線は
また別にあるんじゃないかな、
なんて思ったりする時がある
心の境界線が
まだそれを越えてないと
「あれ?この看板、本当に正しいの?」
なんて、今度は立ってる看板すら
疑い出す。
ふと気付けば
「ああ、もうとっくに越えてたんだ」
なんて思うけれど、
心が超えた境界線なんて
自分では覚えてなくて。
結局、いつの間にか
心の境界線なんて
ないんじゃないんだろうか、
なんて考えてた。
だから境界線を超えなきゃいけない時が来ると
いつも思う
人生の区切りなんて
ホントあやふやだよね、って。