まあるい固体の上で【詩集】
タイムマシン
いつだって欲しいのは
“タイムマシン”だった
昔の小さな私は
期待をたくさん詰め込んだ
素敵な未来に行きたい
と言う。
例えば
そんな小さな彼女が
未来の私に会いに来る。
、としたら私はそれが
とても怖いのです
あの頃あんなに期待してた
未来の私は
こんなにも汚れてる
それを知られるのが怖いのです。
たった数年で、
私は一体どれだけ詰まらない事を考えるようになったのだろう。
どれだけ詰まらない人間になっちゃったんだろう。
今の大きくなった私は
あの頃へ戻りたい
と言う。
同じ私なのに
言ってることは正反対。
いつだって苦しくて、
助けを求めるかのように
未来か、過去に行きたくて
いつだって欲しいのは
タイムマシン。
「でもきっと手に入らないなら
“今”を生きるしかないじゃん」
そう言えるそんな強い自分になれてたら
タイムマシンなんて必要ないのにね。