まあるい固体の上で【詩集】
青春
青春、なんてものは
人間に与えられた
期限つきの思い出で、
それが終わると
子供から大人になる
っていうのが本当何だとしたら
今こうして永遠だと感じる
この“感覚”すらも鈍っているというのだろうか。
幸せ、今私は生きてる、みんな私に優しくしてくれる、周りの人々が好きになる、
それさえも鈍った感覚で探った錯覚にすぎないのだろうか。
だとしたら青春なんて所詮は
滲んでぐしゃぐしゃになった絵の具の絵みたいなものを
自分で勝手に解釈してる幻想にしかすぎないの?
だとしたら人は
そんなあやふやな感覚の中でしか
“幸せ”を感じられないんだね。