空に輝く夏の夢。
第一章:春風



雪解け水が流れる、小川。
山の斜面に残る雪。
緑に輝く木々。
その木に留まる、小さな鳥。



景色に目もくれず、濡れた地面を軽快なペースで走る少年が居た。



野田 翔太(のだ しょうた)


中学を卒業し、公立高校の入学が決まった投手。


3月の晴れた陽気を細い体で感じ、真っ直ぐに走っている。



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