びたーがなっしゅ。
涼空の目が真剣で、
目を合わせていられない。そこに何かがある訳ではなかったけど、教室の床に視線を落とした。

小さく深呼吸をして、必死の思いで言葉を口にする。

「……ぎ……」


待って。

それでいいの? 私!

今、言わなきゃ、

きっと後悔する……!


「茉湊?」
「……じゃない。義理じゃない!」


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