だから、ずっと



「舞葉は大丈夫や。」


「なにが?」


「美人やし、努力家!あとは、その傲慢な性格をなおせば完璧やっ!!」


「傲慢って失礼!」


「図星やろ?」


「っ!!!」


「はは!うち行くわ。」


「どこに??」


「ん〜、授業はダルいから寝る。バイバイ。」


「ちょ!ちょっと?!」


うちは、呼び止める舞葉をムシして保健室まで行った。


「何なんよ…あの子……」


あたしのこと、わかった風に話して……急に自分の話して………


それにこのあたしに説教?!
ほんま……ムカつく……


のに………
彼女に憧れる自分が……
嫌じゃない。


「はぁ。」


今日、謝ろう。
部員にも部長にも…二人にも。


「…………よし。」


あたしは…なんでもできる。杉上舞葉や。
大丈夫……やり直すんなんか……簡単や。



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