だから、ずっと


「なん…て?」


「S学園…明日の練習試合。」


「うそ…」


「知り合いでもいんのか?」


「…おらん。」



S学園…一樹がおる。


「……………」

「乃々香っ?!」

「っー」

「乃々、真っ青…大丈夫?」

「…っ、大丈夫っ!それより…疲れたから帰ろ?体育館も閉めやな…それにっ、」

「体育館やったら、俺が閉めとくから…将ちゃん、乃々と帰って。」


「そんなん悪いっ」

「行くで、」

「えっ?!マサっ!ハル…」


うちの鞄を持ち腕を掴んでサッサと歩くマサに…笑顔で手を振るハル。


「ありがとうっ!」


「気をつけてね。」


「っ、」


優しすぎるねん二人とも…ただ、菜々香に…一樹に会うかもしれんってだけで弱くなるーこんなうちに優しくしてくれる二人…


ありがとう。



< 73 / 89 >

この作品をシェア

pagetop