だから、ずっと
「っ…」
心臓がドクンドクン言ってる。当てつけーなんかやない。やって…
「乃々香っ!」
「あっ!!」
ファール三つめ…
「ちゃんと相手見てっ!何番につくかわかってる?!」
「はいっ。」
SFのくせにー柔軟なプレーを求められてる。それがうちの自慢で…
「っ、」
スリーポイントが入らん。うちが…唯一得意なシュート……やのに…
「……………」
チラッと、菜々香をみると笑っていた…
あぁ、うちは菜々香の思いのままや…悔しい…
菜々香を捨てる?そんなんムリや…
菜々香がうちを捨てて、うちの周りを…奪う。
やけど、バスケまで奪わんといて…これがうちのエゴやってー十分わかってるから。