群青
彼女の黒目がちな目を僕を真っ直ぐに捉えて離さない。
それにどうしてだか僕さえもみーちゃんの目から逃れようとはしなかった。
本気、なんだね。みーちゃん。
だけど。
「考え直せ、みーちゃん」
「……え?」
何を言ってるの?
みーちゃんの表情が無言でそう言っているのがわかる。
だけど気にするつもりは毛ほどもない。
「みーちゃんの気持ちはわかる。けど、殺す。ってのはあまりに短絡的だし、何よりそんな事をしたらみーちゃんの人生がダメになる」
「そんなのは別に構わないよ」
「構わなくなんかない」
正面に座るみーちゃんは、ただ。ジッと僕を見る。
彼女の目に映る僕は一体どんな顔してみーちゃんと話しているのだろう。