群青
3,夜分
★ ★ ★
夕方が過ぎ、辺りが夜の闇に包まれると自然と部活の声は消えていき、いつの間にか周りには僕と大友しかいなくなっていた。
僕と大友がのんびりと部室に戻ると中には既に先輩達が着替えを始めていた。
てか、え?
「あれ?お前ら何してたの?」
不思議そうな顔してそう言ったのは部長の鈴木だった。
「いやいや、何してた。ってかむしろ何で先輩達俺ら呼んでくんないんスか?」
「いや、え?名取?お前コイツ等呼ばなかったの?」
「は?」
名取は自分のロッカーでガシャガシャと音を立て、僕らの方さえ見ようとしない。
「知らねぇよ。んな事」
やっと探し物でも見つかったのかロッカーからズルズルと何かズボンみたいな物を取り出す。
てゆうかジャージのズボンだった。