群青
「つか、部活の終わる時間くらい何となくで解れよ」
そんな無茶な。
とは口には出さなかった。
僕は。
「アホなセンパイがいるとマジで困んスけど。部長」
大友はズケズケ言います。
まるで何も気にせずに。
「……んだとてめぇ」
「部長ももっとまともな奴に言伝お願いしますよ」
あぁ、名取がスッゴいキレてる。マジギレしてる。
部長も困ったように頬を人差し指で掻く。
「そんな事言ってもなぁ。たまたま近くにいたのが名取な訳だしなぁ。ま、別にそんな気にする事でもないだろ。大友もあんまり名取に喧嘩売るなよ?」
「別に、売ってないっスけどね」
「売ってんだろうがよぉ!?」
名取の怒号が部室に響く。けど大友はそんなに気にしてないのか窓縁に鉄アレイをごとりと置く。