群青



それに、何よりメールが来てたのだ。


メール着信2件。
電話着信21件(驚)。


ちなみに全部、八幡から。


……見なかった事にして消そうかなぁ。なんて思ってはみたけど、一応メールだけは覗いておく。


『今日一緒に帰ろう?』


二件とも全く同じ内容だった。


察するに着信もそんな感じだろう。


ただ、もう帰ったろうなぁ。


とか思いながら、部室から逃げるように出てから八幡にメールする。


『ごめん。部活してた。まだ学校いるの?』


きっといない。


だって八幡は部活動してないし、まさか連絡もない相手を待つほどアイツは暇じゃない。


一切の家事は八幡の仕事なんだから。


部室棟から離れ、正門に向かって歩き始める。


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