群青
「…………は?」
いまいち、理解が出来なかった。
南が言う言葉の意味を。
「……え、何?」
別に日本語がわからないなんてつまらない冗談は言う気はない。
「今、南、なんて?」
「違うでしょ夏君。『みーちゃん』って呼んでよね」
いやだから別に『みーちゃん』重要違うから。
「…みーちゃん」
おっと条件反射。
「言っていい冗談と悪い冗談があるんだぞ?」
けれどみーちゃん。顔半分を赤光に染める彼女はなぜかキョトンとしている。
頭上には不可視のクエスチョンマークさえ付属して。