群青



繰り返すが僕とみーちゃんの付き合いは長い。


それは、もちろんみーちゃんの家庭の事だって知ってるつもりだ。


彼女と言うのはとりあえず厄介の中に生きていると言っても過言ではない。


平穏とは基本的に絶縁状態なのだ。


みーちゃんはややあって、今は義父との二人暮らし。


だが。僕の知る限りでは仲睦(むつ)まじい親子だったはず。


今は、彼女の人生の中では比較的珍しく平穏な時期だと思ってたが。


「何が、あった?」


みーちゃんは薄く笑った。


何がおかしい?そう聞くより早くみーちゃんはそっと長袖に隠れた右腕を僕に差し出した。


みーちゃんはゆっくりと手首の先からシャツを捲る。


「……どうして、そんな」


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