群青
「ちょっと、うん。のっぴきならない理由が。ね」
いや、ただお前『のっぴきならない理由』って言葉使いたいだけだろ。
僕自身意味はよく知らないけどさ。
けど違う見解なら出すことは出来た。
「つまりみーちゃんは理由も語らないで僕に『お父さんを殺して』って言った訳か。とりあえずそのお願いが叶えられる事は確実にないのは確かだ」
ならばこの会話にもはや意味はない。
「あぁん!?天丼っ!?天丼なのねっ!?」
僕の袖を掴み退出する事を許さない。
やめれ、伸びる。ガチで。
てか天丼って何だ?
「理由なら言うからとりあえず話を聞いてよぉ」
「……聞くだけだからな」