花かがり【Hana Uta】
┗ 冬のリンゴ
― 冬のりんご ―
凛とした 冬の朝
澄んだ青空は 高く
どこまでも どこまでも
宇宙(そら)が 透けていた
昨日まで 土が見えていた地面
一瞬にして 景色が変わる
汚れていた この世界(ち)は
純白に 清められ
私達を 汚れのない
世界へと いざなう
冬を待ち望む 枯葉達
冬を嫌う 枯れ木達
厳しい季節を 微動だにせず
堪え忍ぶ この生命(いのち)
あなたも また 同じ
この厳しい 世界
この殺伐とした 場所
何を 求め
何を 信じ
生きているの?
抱き締めるには か細く
抱き抱えるには 細過ぎる 躰
いつまで 瞳を閉じているの?
いつまで 見ないフリするの?
淋しげな 姿
あの 冬のりんごの樹のよう
未熟な 赤い実が
風で 堕ちる訳でもなく
未熟な 赤い実が
雪で堕ちる訳でもない
ただただ 黙って
この 寒さと 闘う
もう既に 枯れてしまっている
あの りんごの樹
もう既に 倒れかけている
あの りんごの樹
あなたは あの りんごの樹と
同じだと いうの?
このまま 未来(あす)を
見ずに 生きていくの?
凛とした 冬の朝
澄んだ青空は 高く
どこまでも どこまでも
宇宙(そら)が 透けていた
昨日まで 土が見えていた地面
一瞬にして 景色が変わる
汚れていた この世界(ち)は
純白に 清められ
私達を 汚れのない
世界へと いざなう
冬を待ち望む 枯葉達
冬を嫌う 枯れ木達
厳しい季節を 微動だにせず
堪え忍ぶ この生命(いのち)
あなたも また 同じ
この厳しい 世界
この殺伐とした 場所
何を 求め
何を 信じ
生きているの?
抱き締めるには か細く
抱き抱えるには 細過ぎる 躰
いつまで 瞳を閉じているの?
いつまで 見ないフリするの?
淋しげな 姿
あの 冬のりんごの樹のよう
未熟な 赤い実が
風で 堕ちる訳でもなく
未熟な 赤い実が
雪で堕ちる訳でもない
ただただ 黙って
この 寒さと 闘う
もう既に 枯れてしまっている
あの りんごの樹
もう既に 倒れかけている
あの りんごの樹
あなたは あの りんごの樹と
同じだと いうの?
このまま 未来(あす)を
見ずに 生きていくの?