ウサギとヒツジと時々オオカミ!?


由季の彼氏はとにかく優しくて、由季の事を一番に想ってる。

私も、あんな彼氏作りたいよ…。

って、たまに由季達を見ていると羨ましくなる。

真二君とは何故か普通に話せる。
男の人だけど、やっぱし人が良いからなのかな?



「ぁ!?由季ーッ!!あの人だよ、あの人!!」



さっき、情報を貰った子がグランドを指差し言うと由季は私の手を引いて2人で窓から見下ろしその人を見る。



「…………ッッ!?」


「背、高そう!!ね、優美!!……優美?」



私は、その人を見て固まった。



「優美、どうしたの?」


「あの人……」



お父さんの様な人と、並んで校門の方へと歩く長身の男の人…。

こんなとこに居るはずない。



「…何で……アイツだよ由季…。」


「アイツ…?もしかして…」


「……吉川和也」


「優美にやな事したヤツ!?」



これって、運命のイタズラとか言うやつなの?
寄りによって、何でアイツなの?

由季に、落ち着く様に言われてるみたいだけどこの学校にアイツが来るって考えると落ち着いてなんていられなくて…。
午後からの授業は何も頭には入らなかった。


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