ウサギとヒツジと時々オオカミ!?
ウサギの再チャレンジ
―yu-mi.side―
「ふーん…吉川君、優美の話し聞け!って感じだね?」
こないだの由季と、似てるんだけどな…。
「で?今日、誘うんでしょ?」
「うん。私ばっかし色々と考えてもらってばっかしだから…私からもちゃんと言ったり誘ったりしたいなって」
「何を?」
「ゃ、吉川君をデー………」
声がした方をゆっくりと向くと吉川君が来てて、私は心の準備も何もしてなかったから驚いて固まっちゃった。
「ちょっと!?盗み聞き?」
由季も驚いた様に吉川君に言ってる。
「優美ー?」
「ぁ……」
吉川君をジッと見つめてたら、吉川君は首を傾けて私の顔の直ぐ目の前に顔を近付けて来た。
由季をチラッと見る、今だよ!って顔をしてる…。
「今週の…」
「ん?」
「今週の土曜日、空いてる?」
言えた。
ちょこっと、グダグダだったけどちゃんと言えた。