ウサギとヒツジと時々オオカミ!?


―kazuya.side―



優美からの言葉に俺は驚いた。



「空いてるよ?」


「な、ならデ…デートして下さい!」



緊張した感じで言ってくる優美が可愛くて、少し意地悪したくなったけど今はまだ我慢我慢…。



「勿論?なら、今日の夜電話するからゆっくり行き先決めような?」


「ぁ、そうだった…」



優美の事だから、誘う事だけで頭がいっぱいだったんだろなー。


そんな必死なとこも可愛く思えちまって、顔がニヤけちまった。


優美は、そんな俺に気付いてないみたいだったけど厄介な奴は気付いてて俺を見てイヤらしい顔してやがる。



「何だよ?」


「別に~」



片瀬の奴だ。
優美の友達だから許してやるけど…



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