ウサギとヒツジと時々オオカミ!?


「優美さ、」


「なーに?」


「ゃ、中学楽しかったか?」


「うん!由季と友達になったから!!」


「そうか…」



俺のせいで小学生の時、辛い思いさせてっからそれが少し心配だった。



「吉川君?小学生の時の事は、もう忘れてね?」


「ぁ………」


「考えてたでしょ今?私…ね?」



優美は、俺をチラチラ見ながら繋いだ手に目をやって



「今、こうして好きな人と手繋げてて…小学生の時の事忘れてたくらい幸せだから」



優美…。


気を使ってくれてるとかじゃねーよな?


俺の方が幸せ貰ってる。



「ごめ…「謝るのもだめ」


「分かったよ」



あー、
優美には可愛いの言葉しか浮かばねー


今日、優美と逢って何回そう思っただろう。



「懐かしい。もう少しで着くね!」



また…
さっきのしっかりした顔から、可愛い笑顔に変わってそう言ってきた優美に俺は周りの風景を見た。



懐かしい…



確かにその一言だな。



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