ウサギとヒツジと時々オオカミ!?


吉川君とちょこちょこと食べながら話していると



「優美の弁当楽しみだなー」


「期待しないでよ?」



吉川君は、意地悪そうに笑いながら最後の一口を口に入れた。



「早っ」


「そっかー?」



いっつも、ファミレスに来ると由季と話ながら食べてるから一時間くらいは当たり前で吉川君の食べる早さにちょっとビックリしちゃった。


男の人だからかなぁ…
それとも私遅すぎ!?



「ゆっくり食べていいからね?」



吉川君はそう言って私をジッと見てる。



「見られてたら食べづらいよぉ…」


「いっつも、学校で見てるのに今更!」


「やっぱり見てたんだ…」



うん、って吉川君は頬に手を添えて肩肘を付いてにこって笑ってる。



もぉ…食べづらいって…



私は、目を逸らす気のない吉川君を見て諦めて残りのドリアを食べ終えた。



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