ウサギとヒツジと時々オオカミ!?
「優美…」
バス停でバスを待ってると吉川君から呼ばれた。
私は、何?って表情で吉川君を見ると
「あのさ、困った事とかあったらちゃんと俺頼ってな?」
ぁ、こないだのイジメの事気にしてるんだ。
「この前、優美が困ってた時ちゃんと助けられなかった…でも、今は俺は優美の彼氏だから…だから…」
「頼らせてもらいます。吉川君にちゃんと私守ってもらうよ?」
吉川君の言ってる意味が少し分かった気がした。
前は友達、今は彼氏
前よりも今は一番身近な存在。
私が頼らないと、吉川君はただ心配して見守るだけなのが辛いんだろなって。
私も、もしあの時の状況が今吉川君にあったら見守るだけとか嫌だから…
「ありがとう」
私がお礼言うとこだよ?
吉川君がどれだけこの事を気にしてたか…どれだけ私を想ってくれてるかが凄く分かった気がした。
「ぉ、バス来たな!」
今度は吉川君がバスに気付いて、2人でバスに乗って私達の住んでる隣町まで帰った。