ウサギとヒツジと時々オオカミ!?


「今度、優美の部屋にも行ってみてーな?」


「散らかってるよ!?」


「俺が片付けるよ」


優美は、もうっ!って言ってそっぽを向いた。


あー可愛いな…


少し…少しだけなら……



「ゅ、優美…」


「どうしたの?」


「ぁ、あのさ抱き締めてもい?」



優美は、耳まで真っ赤にして俯くとコクッと一回頷いた。


俺は、それを確認して優美に抱き着く様に抱き締めた。



あー、落ち着く…。



「本当?」


「俺、声に出てた?」


「出てたよ?」



それ程俺、落ち着いてんだな…



「……吉川君、クセッ毛だから何だか可愛い」



優美、それは褒め言葉じゃねーぞ…


結構、このクセッ毛は俺は嫌いだ。


でも、優美がそう言うんなら良いかもな…。


優美は、俺の頭を撫で出した。


あー、もっと落ち着く…


俺は優美の肩に顔を埋めて息を吐いた。


こんな素直に甘えられんのは、やっぱ優美だけだな~。



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