ウサギとヒツジと時々オオカミ!?
「和也ー!!」
「ぇ?」
ガチャッ!!!!
一階の方から声がしたかと思ったら、吉川君の部屋のドアが急に開いた。
私はビックリしちゃって固まってしまった。
「何だよクソ親父…」
「やっぱり女の子……」
「こ、こんにちわ…お邪魔してます」
吉川君のお父さん…って、私吉川君と抱き締め合ってるまんま!?!?
吉川君はお父さんが来たっていうのに離れ様とはしなくて、私はちょこっと吉川君を押して離れた。
吉川君のお父さん…何か私見て固まってる。
「可愛いなーやっぱり」
「はぁ!?見んな!!」
「和也が女の子連れてくるなんて初めてじゃないかー」
な、何か気さくなお父さんみたい…
「彼女?」
「そうだよ」
「お前には、聞いてない!彼女かい?」
「は、はい!!」
吉川君のお父さんは、私ににっこーって笑いながら話し掛けてきた。
私は、答えると立ち上がって
「室井…優美です。あの…」
「優美ちゃんかー」
可愛いねー何て言いながら、私の頭を撫でるお父さん。