ウサギとヒツジと時々オオカミ!?
「ぉ、おい!?」
吉川君は、慌てて立ち上がって手を払い除けてる。
「ケチだな~」
吉川君のお父さんは、払い除けられた手を擦りながら吉川君に笑い掛けてる。
仲良しなんだなー
吉川君のお父さんはよく見ると背高い。
吉川君よりももっと。
髪の毛…吉川君と一緒のクセッ毛だ。
肩まであってちょこっとだらしなくて…
でも、顔もまた吉川君とは違って大人な感じ。
ひげ…とか……
だらしなく着てるスーツがまたカッコいい感じ。
そう、何か大人なおじさん?
てか、若そう…
「何?見つめちゃってー」
「ぁ、いえ…吉川君と髪の毛とか似てるなって」
「だから俺、この髪嫌なんだよ。」
「俺に似て男前なったからいいじゃねーか?」
吉川君は自分の髪の毛を弄りながら言って
「てか、出てけよ!?」
「はいは~い」
お父さんは、片手をヒラヒラ振りながら吉川君の部屋から出てった。