ウサギとヒツジと時々オオカミ!?
「優美のお母さんわ?」
「私のお母さんは…34」
「ゃ、優美のお母さんのが若いじゃん…」
「ぅ、うん…若すぎなの。」
私の答えに、吉川君かなり驚いてる。
今の歳から二年後には、私を産んでたんだよね…
私は、ちょこっと考えれない。
「優美の事頑張って育てたんだろーな?」
「うん…だから、お金もあんましないのに高校は絶対通いなよ!って。お母さん中退したらしいから」
由季にもここまで詳しくは何か…何となく話せなかったのに、吉川君にはスラスラ話せてる。
「なら、優美頑張らないとな?気楽にさ!」
吉川君の笑顔に癒された。
ちょこっと家の事で悩んでたから…
そんな話をしていると、もう私の家の前に着いてた。
「優美ん家ここ?」
立ち止まった私に吉川君はそう言って私のアパートを見てる。
「吉川君ん家みたいに立派じゃないけど…」
「2人だから調度いいんじゃね?」
この後、ちょこっと無言になっちゃって…
「じゃ、また月曜日ね」
「うん…メールするから」
「待ってるね!気を付けて帰ってね?」
お互い寂しい気持ちな気がした。
さっきまで笑い合ってたのに、急に空気は重くなっちゃって。
お互い手を振り合って、吉川君の姿が見えなくなるまで見送った。