ウサギとヒツジと時々オオカミ!?

この人…吉川君の事が好きなの？


私、吉川君に相応しくないの？



「ゃ…です」


「何？」


「優美？」


「嫌です!!!!」



私は、人目を気にしないで声を上げてしまった。



「嫌って、和也が決める事だし簡単に取られるくらいならあなたの事そのくらいだったって事だから」


「ぁ………」


「じゃ！」


「ちょっと、あんた待ちなよ!?」



愛菜って子は、そう言い捨てて私達に背を向けた。


由季が引き止め様としたけど、私はそれを阻止した。



「優美!?」


「いいの…いいの由季」


「………」



あの子の言った事は正しい。


もしも、吉川君があの子のとこに行ったらそれだけだったって事。



「吉川君は、私に信じろって言ってくれた。私は、私らしく居ればいいだけ…だから……」


「分かった…」



由季は納得いかない感じだったけど、私を見て落ち着いてくれた。


今、由季は私の為に愛菜って子に怒ってくれてる。


由季が居なかったら私…泣いてただけだ。