ウサギとヒツジと時々オオカミ!?
放課後
吉川君は、私に何も言わずにホームルームが終わるとさっさと帰ってしまった。
「優美、何か最近あんた達様子おかしいよ?」
「何もないんだけどね…ただ、ちょっと何か気まずくなっちゃってるんだよね」
由季は、返事に困ってるみたいだったか帰ろ!って話を無理矢理終わらせた。
気分転換に、軽くお店を見て回る事になっていつもの店に向かった。
「これ可愛い!!ちょっと試着してくる!!」
店に入るなり由季は、洋服を見て試着室に持って入った。
私もたまには何か買おうかな…
安売りの文字を見付けて店の出口に行くと
「………吉川君?」
「何々!?吉川がいんの!?」
試着した服をそのまま来て私のとこに来た由季。
「何あれ…」
由季は怒った表情になってた。
私だって怒りたい
でも、それよりも悲しい方が大きいよ。
私達の目の前には、楽しそうに吉川君と歩いてる愛菜の姿。
やっぱり用事ってそうだったんだね。
私、あんな楽しそうに笑ってる吉川君知らないよ。