ウサギとヒツジと時々オオカミ!?


『優美!?』



コール音がしたかしてないかで、由季は電話に出た。
私の連絡待っててくれたの?



「由季、昨日『大丈夫!?』


「ぇ?」


『連絡取れないし心配したんだよ!』



由季の言葉にまた涙が出た。
私の心配ばっかり、昨日私は由季を置いてったのに。
心配しても何もしてあげれなかったのに…



「由季…由季、ごめんね」


『優美?泣いてるの?どうしたの!?アイツに、吉川に何か…』



また私の心配。



「違うの!私、由季の事昨日置いてった…由季の事私も心配だったの」



もう、何て言ってるか自分でも分かんないくらい泣いてる。



『そんな事か…』


「そ、そんな事って」


『由季は、何もなかったよ?大丈夫だった。それより優美、アンタの方が今大変でしょ。』


「そんな事ない…私……大丈夫だよ。落ち着いたし…」


『……………』



私の言った事に対して、由季は何も言わない。


私より、由季の方が分かってるんだよね…



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