ウサギとヒツジと時々オオカミ!?


「大丈夫……大丈夫…じゃないよ…由季ぃ」


『知ってる…優美、ちゃんと話しておいで?』


「怖い…怖いの」


『離れる事が…でしょ』



うんって言いながら私は泣いた。

今のこの気持ちを由季は分かってくれてる。
嬉しくて、でも自分が情けなくて…



『このままでも、何も変わらないよ』



この言葉…



私が吉川君に昔言った言葉。



「そうだよ…ね。私…」


『行っといで…私は、優美の連絡待ってる。そんで、吉川の奴が優美泣かせたらぶん殴る!』


「ハハ…由季が先に泣かせちゃったけどね?」


『ぁ、なら後から由季も自分殴っとく!』



由季と話したら、気持ちが晴れた気がする。
涙、いつの間にか止まってって吉川君と話そうって思った。



「行ってくる!」



私は、由季にそう言って電話を切った。



吉川君…
私今から行くね。



ちゃんと、話しするね



私は、準備をして家を出た。



< 173 / 186 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop