ウサギとヒツジと時々オオカミ!?
―ウサギとヒツジの幸せ~最終話~―
ウサギの勘違い
―yu-mi.side―
愛菜は泣きそうな表情をしながら帰って行った。
「上がって…」
吉川君にそう言われて、私は上がって二階の吉川君の部屋に入った。
愛菜って子…大丈夫かな……
「……………」
適当に座ると、吉川君は私の目の前に座った。
「……何か部屋散らかってる…」
「あぁ…片付け……する気がしなかったから」
吉川君の部屋を見渡すと、前来た時みたいに綺麗じゃない…
吉川君、元気ない…?
「優美…話あんだろ」
「ぅ、うん…」
急に聞かれるから、まだ言葉の整理出来てない…
「沢山…沢山ね、言いたい事と聞きたい事があるの」
私が今一番聞きたい事。
知りたい事。
「私…私の事まだ…好きですか…?」
この事が何よりも知りたくて、聞きたい事。
また泣いてるよね私。
吉川君は、私の事を真っ直ぐ見てる。
答えて吉川君。