ウサギとヒツジと時々オオカミ!?
今日1日だけで、どれだけ吉川君に好きって思っただろう。
喧嘩したから?
違うよね…
今日でまた、吉川君の事をもっと好きになったから。
「優美、これからも」
「よろしくね?」
吉川君に抱き締められたまま、何か言おうとした吉川君より先に私が言った。
思ってた事、一緒だったよね?
「先、言われちまったな?」
2人で笑い合って、何も話さなくても幸せでずっと引っ付いてた。
「ぁ、由季に連絡しなきゃ」
由季と最後に話した時から随分時間は経ってて、かなり心配してるだろうな。
私は、携帯で電話を掛けた。
『優美!!大丈夫!?』
「大丈夫だよ!」
直ぐに電話に出た由季の声に安心した。
こうして、友達にも心配されて思われてる…
これも、私の幸せの一つ。
由季に、あった事を全部話すと吉川君に変わる様に言われた。
「何だよ」
吉川君は、ダルそうに電話に出ると私に聞こえるくらい大きな声で
「アンタ!!次、優美泣かせたら殴るじゃ済まないからね!!」
って、由季の怒鳴り声。