ウサギとヒツジと時々オオカミ!?


話したこともなかった俺だけど、1人が嫌で近くまで近付いた。
話し掛ける事も出来なくて、相手は俺に気付いてないみたいだしその公園のベンチに俺は座って優美の様子を見てた…。


泣きやんでも、まだ座り続けてる。


どれくらい時間が経っただろう。
日も段々落ちてきて、俺も落ち着いてきた頃少し肌寒さを感じた。



クシュン…


「……誰?」



この薄着じゃ流石に寒かった…。
クシャミをして鼻をすすると、優美が俺に気づいたみたいだ。



「これ、良かったらどうぞ?」


「ど、どーも」



ティッシュを差し出してきた優美。
公園の中心にしか電灯はなくて、この薄暗さで同じクラスの俺とは気付いてないみたいだった。



「はい!」



受け取ったティッシュで鼻をかんだ俺に優美は、何故かあめ玉を渡してきた。
何も言わずにあめを玉を受け取り口に含んだ俺に、暗くて分からないけど優美は笑ってくれていた気がする。


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