ウサギとヒツジと時々オオカミ!?


私に聞かなくても、自分達で決めたらいいじゃん。
吉川君だって、私の名前いちいち言わなくていいのに…。
基本的に由季以外の人とは話さないから、こういうのちょっと嫌だな。



「ゃ、俺は優美と帰りたいから」



あれ…?
ちょっと吉川君怒ってる?



「そっかぁ、ならまた今度誘うね~」



「……………ッ!?」



女の子達は諦めた様に、どこかに行ってしまった。



「モッテモテですね~」



由季の嫌味ったらしさ満てんの言い方に吉川君は、何も言わずに笑ってた。



さっきのは私の聞き間違い…?





「あの子、良い気になりすぎじゃない?」





ボソッと聞こえた声。
さっきの子達じゃないみたいだけど…確かに聞こえた。
私にじゃない…よね?



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