ウサギとヒツジと時々オオカミ!?
「何?今の話…?」
「何でもないよ!?ね、優美?」
「うん」
「俺には言えない事なの?」
聞かれてたみたい…
いつもの吉川君らしくない表情。
にこって笑ってなくて、無表情なんだけどどことなく怒ってて…
「ぃ、言えないとかじゃないんだよ!ただ…言いたくないの」
「どうして」
どうしてって…
あなたがきっかけでイジメられてます
何て言ったら、吉川君はどうするの?
私は、想像出来ないししたくないから言いたくないの。
「言わないものは言わないの」
「今の俺は優美を絶対に守るよ…」
「言わないの!!」
吉川君から出た言葉…
私は、言っちゃいそうで少し大きめの声で吉川君に言うとその場から逃げる様に一人で教室を出た。