ウサギとヒツジと時々オオカミ!?
「吉川君…」
「ぇ、ぁ…優美!?ビックリした…優美から話し掛けられるなんて初めてだったから」
そんなにビックリしないでも…って言う程、吉川君は驚いた顔をしてて由季まで同じ反応だった。
「話したい事があるの。大事な話しなの…」
「俺もだよ。俺も優美に聞いてもらいたい事ある…」
「ぁ、なら今日の放課後」
「わかった…」
少しドキッてした…。
吉川君の顔はいつもとは違ってて…そして、何だか吉川君の話を聞く事を怖く思った。
由季には申し訳ないけど、今日は先に帰ってもらう事にした。
この話しは、私だけで…私と吉川君とだけで話さないといけないって思ったから。
由季には夜、ちゃんと電話をしよう。
「大丈夫?」
って、心配そうだったし…。
多分、私が由季と話したくなるだろうから。