ウサギとヒツジと時々オオカミ!?
どうやったらこんなに散らかるの?
ってくらい倉庫は散らかってて、ため息混じりに私は作業に取り掛かった。
「重いよ…」
マットを引きずりながら畳むもかなり重い。
私一人じゃキツイって
勝手に帰った男子を少し恨みながら作業をひたすら続けていると
ガシャン…
「な、何!?」
後ろを振り替えると、倉庫の扉が閉まっていた。
「ちょっとそこで大人しくしてなさいよね~」
「ちょっと、和也君が優しいからって調子乗んないでよね~!!」
複数の女子の声。
私は急いで、扉に向かうと
「開かない…ちょ、ちょっと開けて!?」
何か取っ手に挟んでいるのか、扉はビクともしない。
大きめの声で叫んでみるも、もう女子達は居ないみたいだった。
「どうしよう…吉川君待たせてるのに」
日も沈んできてる。
体育館倉庫は、真っ暗になった。
小窓から出ようとするも、鉄格子の様なモノが付いて出来ない。
窓を開けて叫ぶも誰も気付いてくれない。
どうしよう…どうしよう…どうしよう。
真っ暗な体育館倉庫は何だか不気味で凄く怖い。