ウサギとヒツジと時々オオカミ!?


体育館へと着き倉庫の方を見ると、モップの様な物で固定されていた。


アイツら…


俺は、モップを引き抜き扉を勢いよく開けると体操座りでうずくまる優美の姿があった。



「あれ…吉川…君?」



優美は、顔だけ上げて驚いた表情をしてた。
息を切らしなが、優美の目の前に座り込んだ俺。



「ごめんね…」



は?何でお前が謝んだよ…



「こんな時間まで待たせちゃって……て………」



お前は悪くねー



そう言う前に俺は優美を抱き締めてた。



「何で…」


「ぇ?何……?」


「何でお前はそうなんだよ!?」



少し叫んだ俺に優美は、ビクッと身体を跳ねさせた。



「俺はいんだ、こんなお前の事何時間でも何日でも待てるんだ」


「吉川…君?」


「でも、その待ってる間お前が苦しんでるなら俺は待てない…」



自分でも何を言ってるのか分からなかった。
優美が無事で安心して、自分の思い思いの言葉が勝手に出てて…



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