ウサギとヒツジと時々オオカミ!?
「私、小学生の時の夢をよく見てたの」
「ごめん」
「ぁ、違うの。あのね…」
優美は、俺の裾を掴んできた。
可愛い…じゃねーで何だ?
「あのイジメられてた時の事を忘れられないんだって思ってた…」
「…………?」
「でも、違ったみたい。私………吉川君を忘れられなかったんだと思う」
優美、それはどう言う意味だ?
今の俺は、勘違いしちまうぞ?
期待しちまうぞ?
「吉川君と接してて私も分からなかった。この気持ち何なんだろうって」
「優美…それわ……」
「吉川君のその、す…好きって言葉を何度も言われて気付いたの。私も吉川君が好きなのかもって…」
俺、今凄く幸せかもしれない
いや、かもじゃねー
幸せだ。