ウサギとヒツジと時々オオカミ!?


―yu-mi.side―




私はこの気持ちに気付いてたのかもしれない。

こうやって吉川君に


「好き」


何て言われて、私も吉川君に言葉で伝えられた。


小学生の時の夢。


嫌な夢だったけど、月日が経つにつれてイジメてた子達の顔はボンヤリとしか出てこなくて…
でも、吉川君の顔だけはハッキリと私の夢に出てきてた。


これは、私が吉川君にずっと恋をし続けてたからかもしれない。


吉川君と再開した時も、一目で分かったし。



あんなに夢の中で怖かった吉川君は、現実で接しているととてもイイ人だった。

そう言えば私、吉川君と一回も話してなかったのにイヤな人って決め付けてたんだ。



私は、同じ人に二回目の恋をした。



小学生の時、好きになったきっかけはよく目が合ってて気になったから。
でも、失恋しちゃって…


高校生の今、優しくて真っ直ぐな吉川君の事をまた好きになって。
私の彼氏になった。



「俺、優美の事絶対に大事にする」



吉川君、私の方だよ?


私は、吉川君の事もこの恋も大事にしていきたい。



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