ウサギとヒツジと時々オオカミ!?


「和也君も…」



女子達が、吉川君の方を見て謝ろうとすると



「吉川君はいんだよ!優美にはこれから意地悪しないでよ!」



って由季…何か、吉川君の事扱い酷くない?
吉川君は、スッて立ち上がって私の隣に来た。



「優美、俺の彼女になったから」


「…………!?」



多分今、周りに居た人達に聞こえてるよね?
そして、皆私と同じ様に驚いてるよね?


吉川君を見上げると、にっこり微笑んでて何か堂々としてて…
私は、顔が真っ赤なのが分かるくらい顔が熱くて恥ずかしい。



「吉川君、言ってくれんじゃなーい」


「本当の事だから」



由季と吉川君は2人で、ニヤッて感じで笑い合ってて何か変な雰囲気。



「ぁ、おめでとう…」



女子達の中の1人はそう言うと、泣きながら教室を飛び出した。



「ぁ………」



あの子、吉川君の事好きだったんだ…。


どうしようも出来ないけど、何だか凄く悪い気がした。



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