ウサギとヒツジと時々オオカミ!?


『ダメ』



私の答えに対して、吉川君の絶対的な「ダメ」の一言。
私は、それから強くも言えず黙ってると



『優美、俺と少しでも逢いたくない?』


「どうして?」


『片瀬とかと遊ぶ時、今日みたいに離れる時だってあるから…少しでも俺は逢いたいんだよ』



吉川君、学校で逢えてるじゃん?


何て事、今の吉川君には言えない。


だって、今はヒツジサンなんだもん。
こんな事言ったら、可哀想だよね。



「なら、遅くなるときだけ…吉川君がキツくない時だけお願いします?」


『うん!じゃ、また明日』

「ぁ、ちょっと…」


プープープー……



吉川君は満足したのか、かなり明るく返事を返してきたかと思うと電話を切られてしまった。



デートのお誘い出来なかった。
メールしよっかな…



でも、吉川君何だか満足そうだったし…明日でいっか。



電話を切った後、私はご飯やお風呂を済ませて少し遅い時間になり寝た。



< 99 / 186 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop